2014年07月10日

2012年被災地ボランティアに参加して       シスター築沢由美栄

 4月、5月は米川ベースに3回短期ボランティアに行き、漁業支援、瓦礫の片付け、お茶っこ等に参加させていただいた。瓦礫の片付けは住んでいた方と出会うことはなかったが、拾ったものを通して、1年前まで、ここで生活していた人たちがいたのだと実感させられた。漁業支援やお茶っこでは、被災者と直接出会い、お互いに知り合う機会となった。

 南三陸志津川漁港でのメカブ削ぎ手伝いの時に、漁師の妻のWさんと知り合った。その時は、「義理のお母さんが震災後仮設住宅に入って随分弱ってきた。どうしてあげたらいいだろう、他の人もそういう人がいっぱいいるはずだから、何かしたい。ヘルパー2級を今回取ったから、それを活かせたらと思っている。」と心配そうに話しておられた。8月に南三陸福興市があり、Wさんの店にも行って来た。Wさんは「あの時、会っただけなのに、心にかけてくれてる人がいるて、力強い。南三陸の漁師が頑張ってる姿を知って、応援して欲しい。」と言っておられます。
  
 歌津の枡沢仮設お茶会に行った時、そこのYさんは牛乳パックで椅子を作り、人に喜ばれていた。牛乳パックを集め、届けると、作った椅子を牛乳パックを集めてくれた子どもたちにプレゼントしてくださった。それに応えて、塩釜幼稚園と愛児園の子どもたちが写真つきのお礼状を彼女に書き、大変喜ばれた。
  
 ひびきのお茶会で、歌を歌いたいという雰囲気があり、きっかけを作ったら、何曲か積極的に歌いだし、ある方は津波で流された次男の嫁が童謡が好きだったから歌ってとリクエストし、ちょうど野蒜童謡合唱サークルで活動していた方もおられたので、皆で歌った。また、別な方はもみじを輪唱しようと提案し、彼女が音頭をとって、輪唱して、「いいねー」と喜び合った。歌の合間に、震災前にしていたサークル活動が楽しかったこと、またしたいこと、歌にまつわる思い出話などを話しておられた。「また歌いたいねー」とのことだった。  
 石巻のSさんは同じ被災者立場で被災者を支援しておられる。同じ仮設で落ち込んでいたAさんの手作り篭をいろいろなところで紹介し、彼女を支えていた。篭が愛児園で使われている写真とお礼状が届き、力づけられたと言われた。
 
 1月から、仮設3箇所での10時から16時までのお茶会行く事になった。開いて、積極的に待つ、聴く、受けとめる、繋ぐ姿勢を意識して参加したい。
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posted by オタワ愛得修道女会 at 17:30| 被災地ボランティア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月02日

ボランティア体験

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本会カナディアンシスターズが、ほぼ同じ時期に一人はシスターズ・リレーで釜石ベースへ、一人はボランティアとして米川ベースに行ってきました。お茶を飲みながら、分かち合っているところをちょっと聞かせていただきました。
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○シスターミシュリン(東仙台本部修道院所属:山形県新庄教会司牧協力)は、2月12日〜19日まで、インフルエンザで参加できなくなったシスターズ・リレーの方の代わりに、急きょ釜石に出動。彼女はこれまで塩釜ベース、釜石ベースでのボランティアの体験有り。塩釜では、瓦礫撤去作業の経験有り。

○シスターリーズ(横浜あざみ野養成修道院所属:カリタス短大非常勤講師)は、2月15日〜20日まで、米川ベースでボランティア体験。被災地でのボランティアは初めて。

シスターミシュリン・シスターズ・リレーin釜石
釜石ベースはとても雰囲気が良く、スタッフがしっかり責任をとっていましたので、動きやすかったです。参加していたボランティアの方たちは、皆さん親切だなぁと感じました。平均すると25名ほどだったと思います。30名分、週末は40名分ほどの食事を作るわけですが、一人だとなかなか大変です。(本当によくされました。)週末は手伝って下さる方がいたので、とても助かりました。お二人に感謝!

 朝は5:00過ぎに起きて、準備します。教会そばのアパートに宿泊できたので、夜はしっかり休むことができました。高校生から来ていましたね。大学生、一般のボランティアもいましたが、わりと若い人が多かったです。ミサには、多くのボランティアが(信徒に限らず)参加していました。
ミニバザーもあり、70名ほどが集っていました。活気がありましたよ。

はじめて、大量の生わかめを茹でる体験をしました。大きな箱で、わかめをいただき、どうしようと思いましたが、ボランティアに来ていたシスターが、「こうしたらいいですよ。」とサッと茹でるやり方を教えてくださったので、挑戦。湯をくぐらせるととてもきれいな緑色になりました。おみそ汁、そのままなど、たくさんわかめを食べ健康になりましたね! 
ピンチヒッターの要請に、快くすぐ「はいいいですよ。」と応えてくれて本当にありがとうございます。

シスターリーズ・米川ベース・ボランティアin南三陸
まず、行く時ですが、天使に連れて行ってもらいました。(えっ!)バスで登米市役所に着きましたら、他の会のカナディアンシスターを知っている女性から話しかけられ、その方のいとこが車で迎えに来るので、ベースまで送っていきますよと言って下さり、送っていただきました。2人の天使に感謝しています。ボランティアに行く前に、苦しんでいる方の心を聴くことができたらという望みがあり、その心で被災地に向かいました。ボランティアに来ている人たちは、皆さん、関わりを望む姿勢がとてもあります。出会いの体験をしたい、関わりたいという姿勢です。ですから雰囲気はとても良かったのです。お互いにできることを手伝っていました。おにぎりの作り方を知らない若者に、別の人が「こうするんだよ。」と教えたり。私は、わかめの分別、投網の整理、仮設住宅集会所でのカフェという活動をさせていただきました。わかめの作業は、とても手が冷たくなりますね。結わえるのにも力が要ります。でもボランティアの帰りに温泉に行きましたから、大丈夫でした。仮設のカフェに午前中来て、食事のために帰り、また午後に来る方々がいます。DVDのなんでしたか「男の人はつらい…」(男はつらいよ!です)それです。そのDVDも上映しました。楽しんでいました。
ボランティアは、20名〜30名ほど来ていましたが若者がとても多かったです。皆さん、とにかく優しい。ボランティアも、ご近所の方も、仮設住宅にいらっしゃるご高齢の方々も。
新しい気づきとして、テゼの祈りをあげます。これまでも参加したことがあるテゼですが、米川での朝のテゼの祈り、そこから心の持ち方というか、何か新しい息吹をいただきました。(年齢については、何か感じましたか?)ボランティアに年齢は、関係ありませんと思います。無理せずにできますから。またぜひ行きたいです。ですから米川行きのバス時刻表、ちゃんと持って帰ります。良い体験をさせていただきました。
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posted by オタワ愛得修道女会 at 14:54| 被災地ボランティア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする