2月に入り、寒波が日本を覆い寒さが続いているが春に近づいていることは確か。これまで修道会、小教区、幼稚園そして個人からの支援物資を被災された方々につないできたが、別の形の支援をと1月16日、紆余曲折を経て12月24日にオープンした気仙沼復興商店街に5名で車を走らせた。ここは、被災された商店街の人々が、自ら生きる希望を商店街再建に託して懸命に努力してきた復興商店街であり、カリタス・ジャパンが復興支援しているところでもある。52店舗が出店している。
コースは仙台サポートセンター米川ベース → 志津川の被災地 → 気仙沼の復興商店街とした。4月初めに気仙沼を訪れた時は、あまりの悲惨な状況に思いも考えも感情も止まってしまった。あれからどれだけ歩み出しているのだろうか。
シスターズリレーで7月に滞在した懐かしの米川ベースに立ち寄り、サレジアンシスターにごあいさつして、一路南三陸町志津川へ。瓦礫が分別されてまとめて置かれ、広い空き地が続いている。波に飲まれ、命を落とされた方々とそのご家族のことを思いながら土を踏み祈る……。今は静かな海を車中から眺めながら気仙沼へと移動。被災した商店街を通りプレハブ1階建と2階建ての復興商店街に到着。
カリタス稲江さんから、渡されたストア紹介を見ながら、やはり気仙沼ですからお寿司でしょうとか、お魚、乾物も買いましょう、本当に良いお天気で神様に感謝とか、来れなかった組におみやげ買わないと修道院には入れないよね、と何かと話題が尽きない修道女達である。
「あさひ寿司」で昼食。土曜日の昼店内はいっぱいのお客様。ご主人の軽快なお話しを共に、カウンターでいただくお寿司のおいしいこと。「明日はお膚がプルンプルンですよ。」とご主人がふかひれの握りをご馳走して下さった。明日が楽しみ。被災したお店から持ってきた立派な鴨居の彫刻、ご主人が修行した店のご主人からいただいた立派な木製のお品書きなど、刻んだ歴史がここに息づいていることを感じさせる。心もお腹もしあわせになって店を出る。向かいのコロッケ屋さんでコロッケを注文。売り切れる可能性大とのこと。さぁ、そこからお店巡りが続くのだ。青空市で気仙沼の町並みの写真を買い、ひまわり食品で宣伝も兼ねて各修道院と、忘れていけない仙台シスター達にふかひれスープ(これが高くない)、丸入商店で魚や塩辛をゲットと巡った。最後に喫茶フリーダムでマスターこと千葉自治会長さんと商店街復興計画リーダー坂本さん(コロッケ屋さんのご主人)にお話しを伺うことができた。皆さん、ご苦労されながらここまでこぎつけたのだ。表情がなんとも晴れやかである。どのお店に入っても話しがはずみ、人肌のする復興商店街。喜びと活気を持ち続けてほしい。みなさん、どうぞ気仙沼復興商店街に足を運んで下さい。
こぼれ話
第一グループに続けと第二グループが、1月30日に志津川経由で気仙沼を訪問。この日は月曜日で、お寿司やさん、あらっお休み?とんかつ屋さん、あなたも。月曜休みのお店がけっこうあるのだ。いらっしゃるなら、月曜日ではない曜日を。
posted by オタワ愛得修道女会 at 15:40|
日記
|
|